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今月のメッセージ

今月の教会新聞に掲載している、司牧チームによる「巻頭言」です。教会新聞は、各教会(大東門真今市)にございます。他にも、様々な記事を掲載しておりますので、教会にお立ち寄りの際は、是非、ご一読ください。

2026年6月号 掲載

平和は命への奉仕から

フェリックス・マルティネス神父

 今の世界では、戦争や暴力によって多くの市民、特に子どもたちが犠牲となり、何百万人もの人々が恐怖の中で暮らしています。瓦礫に埋もれた子どもたちの姿を目にするたびに、胸が締めつけられるような痛みを覚える人が多いでしょう。

 神の名を利用し、こうした暴力や、脅し、偏見を正当化しようとする人に対して、教皇ベネディクト十六世は、「真の人類の発達は、愛、正義、個人の尊厳と切り離せないものである『真理に根ざした愛』によってのみ可能である」という言葉を残してくださいました。

 さらに、この真理に基づき、教皇レオ十四世は「力を見せびらかすのはもう止めなさい! 戦争はもう十分だ!」と訴え、真の力とは、生命に奉仕することだと強調します。いかなる大義も罪なき血の流出を正当化できず、民族や文化の破壊も許されません。平和は対話、謙虚さ、そして共通善への献身から生まれるものであり、権力者の全能感という幻想を拒むことを求めています。

 この記事を読んでいる皆さんはきっと、世界各地で苦しむ人々の痛みを深く感じていることでしょう。しかし、「この痛みに直面するとき、大きな誘惑があります」と教皇様が注意します。教皇レオ十四世が示すように、平和への道は個人の回心と、生命に奉仕する具体的な行動から始まります。教皇フランシスコも、平和は人間の心に根を張り、愛の言動を通して育つと教えています。個人レベルでは、他者を傷つけるかも知れない自分自身の力を認識することが求められ、教会や家族が、対話、相互の忠告、法の支配の尊重、共通善への忠実さを育む場になる必要があります。

 偏った政治的思想への無批判な同調や、リーダーの偶像化という誘惑にも注意する必要があります。権力は支配ではなく、生命への謙虚な奉仕において真の価値を発揮します。正当な権威を尊重しつつも、神にのみ捧げられるべき忠誠への強制権を、地上の権力者に与えてはなりません。真理をなくして、国や社会として、善悪を識別し、真の人間的発展へ向かう力を失います。

 最終的に、私たちの忠誠は平和の主イエス・キリストとその福音に向けましょう。主から与えられる知恵によって善を選び取り、命を育むものを促進することができます。イエス様が教えてくださった価値観を日常生活の中で生かすことはできなかったら、私たちの信仰は何の役に立つでしょうか。

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